よごれた水のゆくえ

わたしたちが家や学校、工場でつかった水(汚水(おすい))や雨(雨水)を合わせて下水とよびます。
このたくさんの下水を、どうやってあつめるのでしょうか。
ここでは おもに汚水(おすい)のゆくえをさぐってみましょう。

①下水をあつめるしくみ

パンスレット1
下水は、下水管に流れ込みます。下水管は地下にうめられていて、ふだんみることができませんが、そうじしたり、けんさしたりする入り口がみんなのおうちのまわりにあります。

 

汚水ます

↑汚水(おすい)ます
↓たつの市にある マンホール
マンホール1 マンホール2 マンホール3
マンホール4 マンホール5


下水がとおる道

みんなの家はどこにあるでしょう。
下の地図の黒い線は、下水がながれる道をあらわしています。
そして、下水は、揖保川浄化(いぼがわじょうか)センターへはこばれます。

下水道管マップ
下水道管:大きなもので、直径8メートルくらいのものもあります。いきおいをつけて流すため、時々深い地下からポンプでくみ上げられています。下水管は川をわたることもあります。

 

揖保川流域下水道正條ポンプ場
揖保川流域下水道高架水管
揖保川流域下水道高架水管
揖保川流域下水道正條(いぼがわりゅういきげすいどうしょうじょう)ポンプ場
(たつの市揖保川町)
揖保川流域下水道高架水管
(いぼがわりゅういきげすいどうこうかすいかん)

(たつの市揖保川町〜たつの市揖保町)

水をきれいにするしくみ

下水管をとおってきた下水は、揖保川浄化センターへながれてきます。
センターの広さは、阪神甲子園球場の約11倍の広さがあります。
このセンターの中のいくつもの施設をとおりぬけながら、しだいにきれいな水にかわっていきます。
きれいにするためにはたくさんのひみつがあります。
見学に行ったり、パンフレットをみたりしてたしかめてみましょう。

センターの玄関
センターの玄関
センターの中は緑でいっぱいです。
センターの中は緑でいっぱいです。
パンフレット3
出典 (公財)兵庫県まちづくり技術センター 揖保川流域下水道管理事務所作成パンフレット

水をきれいにするしくみ

センターに入ってきた下水は、ゆっくりながされる間に、水の中のごみやどろがしずんでいきます。たくさんの水をゆっくりながすためには、とっても広い場所が必要です。でも、ゆっくりながすだけでは、水は写真のようにきれいにはなりません。広さのほかにもひみつがあるのです
浄化センターへ入る水:よごれてすきとおっていなね。
どうすればきれい
になるのかな
パンフレット4
浄化センターから海へ出る水:すきとおっているのがわかるね。
この浄化センターでは、たつの市・姫路市(ひめじし)・宍粟市(しそうし)・太子町(たいしちょう)からの下水 約17万人分をきれいにしています。その量は、75,000トンで、24時間356日ずっときれいにしています。1時間に3,000トン処理(しょり)(プール10杯分)を処理していることになります。
センターではたらく人は、交代(こうたい)で24時間 施設(しせつ)や水を見守(みまも)っているのです。

水をきれいにするしくみ

水のよごれは、③の反応タンクで、自然に生きている生物がよごれをたべてきれいな水にしてくれます。下の写真は、よごれをたべる生物です。
パンフレット5

センター地下

センターの地下には、たくさんの大きな管があります。
微生物1

微生物2

水をきれいにするしくみ

パンフレット6

下水道の普及率(ふきゅうりつ)
海や川がよごれると…
下水道パンフレットをみてみよう

水をきれいにして海にながすしくみが浄化(じょうか)センターの役目(やくめ)です。でも、ほかにも大切なことがあります。


パンフレットの④や⑤では、池のそこに、よごれや微生物(びせいぶつ)のかたまりなどがたまっていきます。これらを汚泥(おでい)とよびますが、これらの汚泥の中には、貴重(きちょう)な資源(しげん)やエネルギーがふくまれています。それらは、肥料(ひりょう)としてつかわれたり、レンガやタイルの原料(げんりょう)になったりするだけでなく、電気をつくることにつかわれたりしています。


わたしたちがくらしている町には、目には見えないけれど、このようなたいせつなはたらきをしている施設(しせつ)や設備(せつび)、また、わたしたちのくらしを見守(みまも)ってくださっている人がいるのです。

もしも 下水道がなかったら 私たちの生活は どうなるでしょうか。

下水道普及率推移